転職してきた外国人を今の在留資格のまま雇って本当に大丈夫か、確信が持てず不安ではありませんか?
結論から言います。転職者は、今持っている在留資格のままで働けるとは限りません。前職と職務内容が変われば、在留資格と仕事が合わなくなることがあるからです。そのズレを採用前に確かめる書類が、就労資格証明書です。
「在留カードは有効だから大丈夫だろう」。そう思いたくなりますよね。でも、正直なところ、それだけでは判断しきれません。「うちの業務でそのまま働かせて不法就労にならない?」「あとで在留期間の更新が通らなかったら?」。採用担当者の頭には、こういう小さな不安が何度もよぎります。この記事では、就労資格証明書とは何か、なぜ任意なのに取っておくと安心なのか、そして自社で申請すべきか外部に頼むべきかを、判断できるように整理します。
この記事のポイント
- 就労資格証明書は「今の在留資格で自社の仕事をしてよい」と国が確認してくれる書類です。転職者を受け入れる前の安全チェックに使えます。
- 取得は任意です。でも取っておくと、採用側の「知らなかった」という言い訳が通らない不法就労リスクを先に潰せます。数千円の手数料で確認が取れます。
- 判断基準は「職務内容が前職と変わるか」「在留資格が業務に合っているか」の2点。ここが不安なら申請、明確なら省略、と切り分けられます。
この記事の結論
- 一言で言うと、就労資格証明書は「この人をこの仕事で雇って大丈夫」を国に裏づけてもらう書類です。
- 最も重要なのは、在留カードの有効期限ではなく「在留資格の種類と職務内容が一致しているか」を見ることです。
- 失敗しないためには、転職者の職種が前職とずれるときほど、採用前に就労資格証明書で確認しておくことです。
就労資格証明書とは何か?転職者の「働けるかどうか」を国が裏づける書類 🔍
在留カードだけでは「自社の仕事で働けるか」までは分からない
在留カードは、その人が日本に適法に在留していることを示す身分証です。ここは間違えないでください。ただ、在留カードに書かれた在留資格は、あくまで「前の職場での活動」を前提に許可されたものです。転職して仕事内容が変わると、その資格が新しい仕事に当てはまるとは限りません。
たとえば「技術・人文知識・国際業務」でIT企業のエンジニアとして許可された人が、まったく別の単純作業の現場に移る場合。在留資格の範囲を外れて不法就労になる恐れがあります。在留カードの有効期限だけを見て安心してしまうのは、正直かなり危ういんです。
もう一つ見落としがちなのが「在留期間の残り」です。転職の直後は資格の範囲内でも、更新のタイミングで職務内容の整合性を細かく問われます。厚生労働省の「外国人雇用状況の届出」でも、事業主は採用と離職のたびに在留資格や在留期間を確認して届け出る義務があります。つまり国は、企業がきちんと資格を確認しているかを前提に制度を回しているわけです。だからこそ、採用側の確認精度がそのままリスクの大きさに直結します。
就労資格証明書は「この仕事で働ける」を確認する任意の書類
就労資格証明書は、外国人本人の申請にもとづき、出入国在留管理庁が「その人が行える就労活動の内容」を証明してくれる書類です。出入国在留管理庁の案内でも、雇用主と外国人双方が安心して就労関係を結べるようにするための制度、と位置づけられています。
ポイントは、これが「新しい勤務先での職務内容で申請できる」こと。つまり転職先の仕事で発行してもらえば、「この会社のこの仕事なら在留資格の範囲内」と国のお墨付きが取れるわけです。あくまで任意ですが、確認の重みが在留カードとはまったく違います。
よくあるのが「更新のときに初めて発覚する」失敗
弊社の経験上、いちばん多いトラブルがこれです。採用時は在留カードだけ見て雇い、1年後の在留期間更新で「その仕事は在留資格に合っていません」と入管に指摘される。ここで初めて青ざめる、というパターン。
以前、食品工場の人事の方から相談を受けました。「前の会社では事務職。うちでは現場のライン。同じ資格で大丈夫ですよね?」と。正直、そのままでは危なかった。職務内容がはっきり変わっていたからです。就労資格証明書を先に取っておけば、更新の直前で慌てることはありません。
申請方法と、任意でも取得を勧める理由 📌
申請は本人が入管へ。手数料は1件1,200円ほど
就労資格証明書の交付申請は、原則として外国人本人が住居地を管轄する出入国在留管理官署に対して行います。企業が本人に代わって直接申請するものではありませんが、実務では会社が書類を揃え、本人と一緒に進めるケースがほとんどです。
必要になるのは、申請書、在留カードやパスポート、そして「転職先での雇用契約書」や「職務内容が分かる資料」など。手数料は1件あたり1,200円程度で、交付までの期間は状況によりますが数週間みておくと安心です。ここは「ケースによりますが」と付け加えておきますね。書類の中身で審査の時間は変わります。
実務でつまずきやすいのが、この「職務内容が分かる資料」です。会社案内や求人票をそのまま添えても、担当者が現場で実際に何をするのかが伝わらないと、審査が長引くことがあります。ある清掃会社の総務担当は、最初に出した資料が抽象的すぎて追加提出を求められた、とこぼしていました。「業務の一日の流れを箇条書きにしたら、そこから早かった」と。本人任せにせず、会社側が具体的な業務内容を言語化して渡す。これだけで交付までの時間が変わります。
判断基準は「職種が変わるか」「資格と業務が合うか」
すべての転職者に取るべきか。そうではありません。判断基準はシンプルです。
- 前職と職務内容が大きく変わるか(変わるほど取得推奨)
- 今の在留資格の活動範囲に、自社の仕事が収まっているか
- 在留期間の更新が近いか(近いほど先に確認しておく価値が高い)
- 現場が「単純作業」寄りか(就労制限のある資格では特に注意)
この4つのうち複数に当てはまるなら、迷わず申請しておく。逆に、同業種・同職種への転職で資格も明確なら、省略しても実害は小さい。こう切り分ければ、全員分を機械的に取る必要はなくなります。
取っておくと「知らなかった」で済まされないリスクを防げる
任意なのに、なぜ勧めるのか。理由は、不法就労助長罪の存在です。事業主が「在留資格の範囲外だと知らなかった」と主張しても、確認を怠っていれば責任を問われることがあります。過失は言い訳になりにくいんです。
就労資格証明書を取っておけば、「国に確認したうえで雇った」という記録が残ります。あるホテルの支配人が言っていました。「1,200円で夜眠れるなら安いよ」と。まさにそこです。数千円と数週間で、後々の大きなリスクを先に潰せる。ここが取得を勧める最大の理由です。
出入国在留管理庁が公表している在留外国人数は年々増え、働く外国人も広がり続けています。母数が増えれば、それだけ「資格に合わない仕事に就いてしまう」ケースも紛れ込みやすくなる。だからこそ、採用の入口で確認しておく意味は、以前より確実に大きくなっています。
よくある質問 🤝
Q1. 就労資格証明書は必ず取らないといけませんか?
A1. いいえ、取得は任意です。ただし職務内容が前職と変わる転職者では、不法就労リスクを事前に確認できるため取得を勧めます。
Q2. 在留カードが有効なら、それで確認は十分ですか?
A2. 不十分です。在留カードは在留の適法性を示すだけで、自社の仕事で働けるかは別問題。就労資格証明書はその一致まで確認できます。
Q3. 申請は会社が代わりにできますか?
A3. 申請者は原則として外国人本人です。会社は雇用契約書など必要書類の準備や同行で支援する形になります。
Q4. 手数料と期間はどのくらいですか?
A4. 手数料は1件約1,200円です。交付までは書類の内容によりますが、数週間みておくと安心です。余裕をもって申請してください。
Q5. 取らずに雇って問題があった場合、会社は責任を問われますか?
A5. 問われる可能性があります。確認を怠ると不法就労助長罪に問われることがあり、「知らなかった」では済まされないケースがあります。
Q6. 同じ職種への転職でも取ったほうがいいですか?
A6. 同業種・同職種で在留資格も明確なら省略しても実害は小さいです。判断に迷う要素があるときだけ取れば十分です。
Q7. 特定技能や技能実習の人にも使えますか?
A7. 使えますが、これらは分野や受け入れ要件が細かく決まっています。制度ごとの確認が必要なため、支援機関に相談すると確実です。
まとめ
転職者を今の在留資格のまま雇ってよいか。その不安の正体は、「在留カードは確認したが、自社の仕事で働けるかは確認していない」というズレでした。就労資格証明書は、そのズレを国のお墨付きで埋めてくれる書類です。
この記事のまとめ:要点3つ
- 就労資格証明書は「この人をこの仕事で雇って大丈夫」を国が裏づける任意の書類。在留カードだけでは足りない部分を確認できます。
- 判断基準は「職種が変わるか」「資格と業務が合うか」の2点。当てはまるほど取得の価値が上がります。
- 1件約1,200円と数週間で、不法就労助長のリスクを先に潰せる。任意でも勧める理由はここにあります。
外国人採用は、制度の一つひとつを自社だけで抱えると、どうしても迷いが増えます。就労資格証明書を取るべきか、それとも他の在留資格で採り直すべきか。判断に迷ったら、まずは話だけでも聞かせてください。派遣・紹介・登録支援を1社で扱う私たちなら、御社の状況に合う進め方を一緒に整理できます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
🚀 外国人採用を成功させたい方へ
導入の流れや費用、失敗しないポイントをまとめています👇
🚀 外国人採用をさらに理解する
各テーマごとに詳しく知りたい方はこちら👇
👉 採用の流れと必要書類
👉 特定技能と技能実習の違い
👉 人手不足の解決方法比較
👉 注意点とトラブル事例
🏗️ 現場のリアルを知るエムティックだから言えること
ネット上のマニュアル通りにはいかないのが外国人採用の難しいところです。私たちは日々現場に入り、泥臭く格闘してきました。🏃💨
現場の最前線で培った【生きた知見と、失敗しないパートナー選びの基準】を、以下の記事にまとめています。
📌 長期的に機能する組織づくりへ|エムティックが大切にしていること
🔍 あわせてチェックしたい関連知識
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
💡 人材活用・採用のお悩みはエムティックへ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
貴社の課題に合わせた最適なマッチングをご提案します!🤝
✅ 労働者派遣(派13-306428)
✅ 有料職業紹介(13-ユ-307724)
✅ 登録支援機関(25-登-011625)
💬 「まずは話だけ聞いてみたい」でも大歓迎です!
📞 お電話:03-5843-8926
📧 WEB:お問い合わせフォームはこちら
💻 公式サイト:https://mtic.co.jp/
🌏 Facebook Group
https://www.facebook.com/groups/1496163304209631 👥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

