人材紹介 vs 派遣|外国人採用を外部委託する際の選び方と手数料の相場

自社のニーズに合うのはどっち?紹介と派遣のサービス内容を比較


最初に結論を言い切ると、特定技能や工場ラインなど「現場の人手不足を早く埋めたい企業」は派遣を、将来のリーダー候補や専門職を「自社の戦力として育てたい企業」は人材紹介を選ぶべきです。

人材紹介の手数料相場は「年収の20〜35%」、派遣は「月額15〜40万円/人」が基準になり、この数字を超えているかどうかが判断ラインになります。

自社のニーズ(期間・ポジション・コスト感)を数値で整理したうえで、紹介と派遣を組み合わせるのが、2026年時点では最も合理的な外国人採用戦略です。


目次

【この記事のポイント】

  • 「いつまでに」「どのくらいの期間」「どんな人を」採用したいかで、人材紹介が向くか、派遣が向くかがはっきり分かれます。
  • 人材紹介は採用時に年収の20〜35%前後の手数料が一度だけ発生し、派遣は月額15〜40万円の料金の中に給与・社会保険・マージンがすべて含まれます。
  • 正直なところ、「うちもとりあえず派遣で様子見しよう」とスタートして、そのまま数年ズルズル派遣費を払い続けているケースが少なくありません。

この記事は、食品工場や外食チェーン、介護施設、ホテル、清掃会社など、「今、人手が足りなくて現場が回らない」業種を中心に、外国人材の採用・受け入れを検討している経営者・人事担当者向けに書いています。

就業開始までの期間は、候補者の確保状況、在留資格、必要な手続き、本人と受け入れ先の準備状況によって異なります。開始可能日は個別に確認してください。


この記事の結論

  • 一言で言うと、「短期の人手不足は派遣、長期の戦力づくりは人材紹介」が基本方針です。
  • 手数料の相場は、人材紹介が「年収の20〜35%」、派遣が「月額15〜40万円/人+消費税」で、このレンジから大きく外れる見積もりは要注意です。
  • ケースによりますが、同じ人を3年以上使うなら紹介(直接雇用)、繁忙期だけ・夜勤だけ埋めたいなら派遣にした方が総コストを抑えやすいです。

メインブロック① 潜在ニーズ深掘り(「本当はどちらにすべきか」の整理)

そもそも「紹介」と「派遣」で何が違うのか

まず押さえたいのは、「誰が雇用主か」と「いつまで一緒に働き続ける前提か」です。

人材紹介は、候補者を紹介してもらい、採用後は自社が雇用主になります(有期・無期は自由に設計)。

一方、人材派遣では、雇用主は派遣会社であり、御社はあくまで「派遣先」として、派遣料金を時間単価×実働時間で支払います。

人材紹介の料金は、年収の20〜35%が一般的なレンジです。

例えば年収300万円の特定技能人材なら、紹介手数料は60万〜105万円が目安になります。

外国人向けサービスの中には「固定30〜80万円/人」といった料金設定もあり、日本人中途採用より幅が広いのが実情です。

マージン率は、対象事業所・対象期間を明示した最新の情報公開資料で確認してください。料金や支援内容は見積書と契約条件を併せて比較しましょう。

人材紹介が「初期コストは重いが、その後は自社の人件費だけ」、派遣は「初期コストは軽いが、使っている間はずっと派遣費を払う」構造だとイメージすると分かりやすいはずです。

検討時に確認したいポイント

必要な業務・人数・勤務条件・就業開始の希望時期を整理し、対応可能な範囲を確認してください。効果や適合性は個別の条件で異なります。

検討時に確認したいポイント

勤務条件・評価方法・職場のルールを入社前に具体的に説明し、本人の希望や不安を確認しましょう。入社後も相談できる窓口を設け、定期的に状況を振り返ってください。定着への影響は、対象期間と人数を定めて自社の記録で検証する必要があります。

メインブロック② 比較と差別化(コスト・リスク・目的)

コスト比較|3年使うならどちらが得か

ここからは、数字ベースで人材紹介と派遣を比較していきます。

前提条件:

  • 特定技能1号の外国人スタッフ
  • 月給22万円、賞与等を含めた年収264万円
  • 勤務日数:月22日、1日8時間

【人材紹介の場合】

  • 紹介手数料:年収の25%と仮定 → 66万円(初年度のみ)
  • 在留資格申請費用:10〜20万円(行政書士に委託した場合)
  • 3年間の総コスト(会社負担分の社会保険・諸費用はここでは省略):
    • 給与:264万円 × 3年 = 792万円
    • 紹介・申請費用:最大約86万円

    → 合計 約878万円

【派遣の場合】

  • 派遣料金:月35万円(時間単価2,000円×8時間×22日)
  • 3年間の総コスト:
    • 35万円 × 12か月 × 3年 = 1,260万円

おおまかに言えば、「同じ人をフルタイムで3年以上使うなら、人材紹介で直接雇用した方が約400万円前後の差がつく」というイメージになります。

もちろん、社会保険や福利厚生、教育コストをどこまで織り込むかで数字は変わりますが、「長く使うほど紹介が有利、短く使うほど派遣が有利」という方向性はほぼ変わりません。

リスク比較|雇用リスク vs 稼働リスク

コストだけを見ると「じゃあ全部紹介でいいのでは?」と思いがちですが、現場でよく起きる失敗はそこにあります。

人材紹介のよくある失敗:

  • 採用してから3か月で「ミスマッチ」が発覚し、退職してしまった(手数料は戻らないか、返金は一部だけ)。
  • 在留資格の更新手続きを忘れ、ギリギリで慌てて行政書士に駆け込んだ。
  • 文化の違いへの配慮が十分でなく、職場の空気になじめず離職してしまった。

派遣のよくある失敗:

  • 現場から「この人、すごく良いから直接雇用したい」と声が出たが、紹介に切り替えるタイミングを逃して数年継続利用してしまい、結果的に高くついた。
  • 派遣会社とのコミュニケーション不足で、「現場が求める日本語レベルや経験年数」がすり合っておらず、紹介→見送り→再紹介を繰り返して時間だけが過ぎてしまった。

ケースによりますが、リスクの種類を整理すると、こうなります。

項目 人材紹介 派遣
雇用主 企業 派遣会社
コスト発生タイミング 採用決定時に一括(成功報酬) 毎月の派遣料金
途中離職時のリスク 採用コストが回収できない可能性 入れ替えが比較的容易
在留資格・労務管理 企業側の責任が大きい 派遣会社が主体
向いているケース コア人材・長期雇用前提 短期・繁忙期・夜勤の穴埋め

「人材紹介は雇用リスクを取ってもいいポジション向け」「派遣は稼働リスク(人がいない状態)を減らしたいポジション向け」と考えると判断しやすくなります。

「正解」は組み合わせ|紹介+派遣+登録支援という選択肢

最近のトレンドとして、「紹介か派遣か」の二択ではなく、「紹介+派遣+登録支援」を組み合わせる企業様が増えています。

  • 在留資格の更新や住居探し、日本語教育:登録支援機関・派遣会社にアウトソース

実は、外国人材の採用では「生活面のサポート」をどこまで会社が担うかも、成功・失敗を分けるポイントです。

住居の契約、銀行口座の開設、役所での各種手続き、日本語スクールとの連携――これらをすべて自社でやろうとすると、現場担当者が疲弊してしまいます。

だからこそ、弊社エムティックのように派遣・紹介・登録支援の免許を持ち、実際に現場で外国人スタッフと日々向き合っているパートナーに一部を任せる企業様が増えているのです。


よくある質問

Q1. 人材紹介と派遣、総額で安いのはどっちですか?

3年以上同じ人にフルタイムで働いてもらう前提なら、人材紹介で直接雇用したほうが総コストは下がるケースが多いです。

逆に1年以内・繁忙期限定なら、派遣で必要な期間だけ使ったほうが結果的に安くなることが多いです。

Q2. 外国人の人材紹介の手数料相場はどのくらいですか?

一般的には年収の20〜35%が相場で、300万円の年収なら60万〜105万円が目安になります。

ただし特定技能や技能実習からの転職支援など、固定30〜80万円/人という料金の会社もあります。

Q3. 派遣のマージン率は何%くらいが普通ですか?

厚生労働省の公表値では、派遣事業全体の平均マージン率は20〜30%台がボリュームゾーンです。

マージン率は、対象事業所・対象期間を明示した最新の情報公開資料で確認してください。料金や支援内容は見積書と契約条件を併せて比較しましょう。

Q4. 初めての外国人採用なら、紹介と派遣どちらから始めるべき?

在留資格や生活サポートに不安が大きい企業様は、まず派遣から始めるほうが失敗が少ない印象です。

一方、すでに技能実習生や特定技能の受け入れ経験がある企業様なら、人材紹介での直接雇用にも踏み出しやすいでしょう。

Q5. 人材紹介で採用した人がすぐ辞めた場合、手数料は返ってきますか?

多くの紹介会社は、入社後3〜6か月程度を「保証期間」とし、その期間内の退職であれば紹介料の一部〜全額返金、もしくは再紹介を行う仕組みを採用しています。

契約前に「保証期間」「返金率」「再紹介の条件」は必ずご確認いただくことが重要です。

Q6. 派遣から直接雇用に切り替えることはできますか?

紹介予定派遣や「紹介化オプション」をご用意している会社であれば、一定期間派遣で働いた後に、紹介料をお支払いいただいて直接雇用に切り替えることができます。

このときの手数料は、通常の人材紹介よりやや低く設定されることもあります(ケースによりますが)。

Q7. 在留資格の手続きが不安です。紹介会社・派遣会社はどこまで対応してくれますか?

外国人採用支援サービスの多くは、行政書士・司法書士と提携し、在留資格の申請・変更・更新を代行またはサポートしています。

特定技能では、10項目の義務的支援(事前ガイダンス、住居支援、日本語学習など)まで一括で対応する会社もあります。

Q8. 助成金や公的支援は活用できますか?

厚生労働省や自治体では、外国人を含む人材育成・教育に対する助成金制度を設けている場合があります。

求人の内容や教育計画によって使える制度が変わるため、まずは社労士や商工会議所にご相談される企業様が多いです。


まとめ

最後に、この記事の要点を箇条書きで整理します。

  • 人材紹介は「年収の20〜35%」の紹介料をお支払いいただいて、長期の戦力を直接雇用したい企業様向けです。
  • 派遣は「月額15〜40万円」の料金をお支払いいただいて、短期の人手不足やシフトの穴を素早く埋めたい企業様向けです。
  • ケースによりますが、「3年以上同じポジションを任せたいコア人材」は紹介、「繁忙期や夜勤、スポット対応」は派遣が基本の使い分けになります。

正直なところ、「紹介か派遣か」で悩んでいる時間よりも、「自社のどのポジションを何人・いつまでに埋めたいのか」を紙に書き出してしまうほうが、話は早く進みます。

その上で、「ここは派遣で様子を見よう」「ここは紹介で腰を据えて採用しよう」という切り分けを、現場の声も含めて一緒に整理する――それが、私たちエムティックが現場でお手伝いしている、リアルな外国人採用の進め方です。

こういう方は今すぐご相談ください。

  • 1年以上、人手不足が続いており、社員の残業時間が月40時間を超えている
  • 求人広告費を月20万円以上かけているのに、応募0〜1件が続いている
  • 特定技能や留学生にご興味はあるが、在留資格や手続きが分からず、検索窓に何度も同じ言葉を打ち込んでは夜中にスマホを見続けてしまう

逆に、「あと半年の繁忙期を乗り切ればひと段落しそう」という状況なら、まだ派遣だけで間に合います。

迷っていらっしゃるなら、「このポジションは派遣、このポジションは紹介」と一緒に棚卸しする無料相談から始められるのがおすすめです。

もしよければ、今あなたの会社で「一番先に埋めたいポジション」は何か、ひとつだけ教えていただけますか?

外国人採用・人材活用のご相談

自社に合う採用方法を、
条件の整理から相談しませんか。

派遣・人材紹介・特定技能の支援について、必要な人材と受け入れ体制を整理しましょう。採用方法が決まっていない段階でも、現在のお困りごとをお知らせください。

  • 必要な人数・開始時期を相談したい
  • 費用や対応範囲を確認したい
  • 受け入れ準備を整理したい

お問い合わせの際は「業務内容・勤務地・人数・希望時期」をお知らせいただくと、確認がスムーズです。

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