「無料のハローワークと、有料のエージェント、外国人採用はどっちが優秀?」とお悩みの方へ。
外国人採用の入り口は、大きく2つに分かれます。無料のハローワークか、有料の特化型エージェントか。結論から言うと、どちらが優秀かは「自社が何を節約したいか」で決まります。お金を節約したいならハローワーク。時間と手間を節約したいならエージェント。ここを取り違えると、無料のはずが一番高くつきます。
「広告費はもうかけたくない。だからまずハローワークで」。「でも半年出して、外国人からの応募はゼロ…」。「エージェントは高そうだし、何にお金を払うのか分からない」。正直なところ、どちらにも向き不向きがあります。この記事では、費用・スピード・マッチング率・ビザ確認・手間の5項目で2つを公平に並べ、あなたの会社がどちらを選ぶべきか、自分で判断できる基準をお渡しします。
この記事のポイント
- ハローワークは「無料で使える公的機関」。求人掲載も紹介も費用ゼロで、地域密着の強みがあります。コストを最優先するなら外せない選択肢です。
- エージェントは「マッチング率とビザ確認をお金で買う仕組み」。在留資格の確認や手続き代行まで含むため、手間と不法就労リスクを大きく減らせます。
- 判断基準は5つ(費用・スピード・マッチング率・ビザ確認・手間)。この5項目で自社の優先順位を決めれば、どちらが「結果的に得か」が見えてきます。
この記事の結論
- 一言で言うと、ハローワークは「コスト最優先」、エージェントは「確実性と省力化」の手段。
- 最も重要なのは、無料か有料かではなく「自社の人手不足がどれだけ切迫しているか」。
- 失敗しないためには、両方を同時に走らせ、3週間応募が来なければエージェントへ切り替えること。
🔍 費用・スピード・マッチング率で徹底比較
まず数字と事実で並べます。感情ではなく、項目ごとに冷静に見ていきましょう。
費用の比較:無料の裏にある「見えないコスト」
ハローワークは費用ゼロです。求人票の掲載も、職員からの紹介も、採用が決まっても一切お金はかかりません。これは公的機関ならではの大きな強みです。中小企業にとって、初期費用なしで募集を始められる価値は小さくありません。
一方、エージェントは有料です。人材紹介なら成功報酬で年収の30〜35%、派遣なら時給に対してマージンが乗ります。たとえば年収300万円の人材を紹介で採用すれば、手数料は90万円前後。決して安くはありません。
ただ、ここで考えたいのが「見えないコスト」です。ハローワークで半年応募がなければ、その間も現場は人手不足のまま回ります。残業代、既存スタッフの疲弊、機会損失。実はこれが積み上がると、エージェント手数料を上回ることも珍しくありません。無料の採用が、一番高い買い物になる。よくあるのが、このパターンです。
スピードの比較:就業開始までの期間
就業開始までの期間は、候補者の確保状況、在留資格、必要な手続き、本人と受け入れ先の準備状況によって異なります。開始可能日は個別に確認してください。
ハローワークは、求人を出してから応募を待つ「待ちの仕組み」です。地域や職種によっては数か月かかることもあります。外国人求職者がたまたまその求人を見つけ、応募してくれるのを待つ。ここにタイムラグが生まれます。
「来月までに3人欲しい」。こういう切迫した状況では、エージェントに分があります。逆に「半年かけてでもコストを抑えたい」なら、ハローワークの待ちの仕組みも十分に選択肢になります。
ハローワークに求人を出して2週間、応募はゼロ。ケースによりますが、スピードが命の現場では、待つこと自体がリスクになります。
マッチング率の比較:応募の「数」と「質」
ここが、ハローワークで悩む人事の最大の壁です。「求人は出した。でも外国人からの応募が来ない」。これは制度の問題というより、母集団の届き方の問題です。ハローワークは日本人求職者の利用が中心で、外国人求職者にピンポイントで届きにくい面があります。
特化型エージェントは、外国人材だけを集めた独自の母集団を持っています。エムティックでいえば、自社運営の特化型求人メディア(通称「外人バンク」)がそれにあたります。日本国内に既に住み、生活基盤と一定の日本語力を持つ人へ直接アプローチできる。だから応募の「数」も「質」も安定しやすいのです。
ケースによりますが、母集団が違うと結果はここまで変わります。
💡 ビザ確認・手間の差と「判断基準」
費用とスピードだけでは決められません。外国人採用には、日本人採用にはない2つの落とし穴があります。
ビザ確認の比較:不法就労リスクを誰が見るか
外国人採用で最も怖いのが、在留資格の確認漏れです。出入国在留管理庁の運用上、就労が認められない在留資格の人を働かせると、知らなかったでは済みません。企業側が不法就労助長罪に問われる可能性があります。これは罰則の対象です。
ハローワークは公的機関として在留資格の確認を促してはくれますが、最終的な確認と判断の責任は企業側に残ります。在留カードの真偽、資格と業務内容の一致、在留期限。これらを自社でチェックする手間と知識が必要です。
エージェント、特に登録支援機関の登録を持つ会社は、ここを業務として代行します。エムティックは登録支援機関(登録番号 25-登-011625)として、特定技能の義務的支援やビザ確認をカバーします。正直なところ、この「専門家が確認してくれる安心」こそ、有料エージェントにお金を払う最大の理由かもしれません。
手間の比較:採用後に発生する仕事の量
採用は、内定がゴールではありません。ハローワーク経由だと、これらはすべて自社対応です。担当者の負担は決して軽くありません。
エージェント経由なら、入社後のフォローや通訳サポートを任せられる場合があります。実は、離職率はこの「採用後の手間」をどれだけ支えられるかで大きく変わります。せっかく採った人材が3か月で辞めれば、無料も有料も関係なく丸損です。
無料で採った1人を支えるために、社員1人の時間が削られる。これも立派なコストです。多言語・多国籍のフォロー体制を外に持てるかどうかは、長く働いてもらううえで意外と効いてきます。
比較した企業が確認した「判断基準」3つ
実際に両方を検討した企業が、最後に何で判断したか。現場で繰り返し挙がる基準を3つに絞ります。
1. 緊急度:いつまでに人が必要か。1か月以内ならエージェント、半年余裕があるならハローワークも有効。
2. 社内の知識量:在留資格や手続きを自社で確認できる人がいるか。いなければ専門家のいるエージェントが安全。
3. トータルコスト:手数料だけでなく、空席期間の損失と採用後の手間まで含めて計算したか。
この3つを自社にあてはめれば、答えは自然と出ます。1社即決ではなく、まず両方を比べてみる。それが一番損のない進め方です。
❓ よくある質問
Q1. ハローワークは本当に無料で外国人を採用できますか?
A. はい、求人掲載も紹介も採用決定も費用は一切かかりません。公的機関なので安心して使えます。ただし応募が来るかは別問題です。
Q2. エージェントの手数料の相場はいくらですか?
A. マージン率は、対象事業所・対象期間を明示した最新の情報公開資料で確認してください。料金や支援内容は見積書と契約条件を併せて比較しましょう。
Q3. なぜハローワークだと外国人の応募が来ないのですか?
A. 利用者が日本人求職者中心で、外国人へピンポイントに届きにくいためです。母集団の問題で、求人内容が悪いわけではありません。
Q4. ビザの確認はどちらがやってくれますか?
A. ハローワークは確認を促しますが最終責任は企業側です。登録支援機関を持つエージェントなら確認や手続きを代行でき、不法就労リスクを減らせます。
Q5. 結局どちらが安いのですか?
A. 手数料だけ見ればハローワークです。ただし空席期間の損失と採用後の手間を含めると、エージェントが結果的に安くなるケースも多くあります。
Q6. 両方を同時に使ってもいいですか?
A. はい、むしろ推奨します。コストを抑えつつ取りこぼしを防げます。一定期間ハローワークで応募がなければエージェントへ切り替える形が現実的です。
Q7. 急ぎで人が欲しい場合はどちらですか?
A. 就業開始までの期間は、候補者の確保状況、在留資格、必要な手続き、本人と受け入れ先の準備状況によって異なります。開始可能日は個別に確認してください。
募集経路を併用するときの情報整理
複数の経路から応募を受ける場合は、同じ人からの応募の取扱い、連絡担当、求人条件の版をそろえます。媒体ごとに賃金や勤務時間が違う状態にならないようにしてください。各経路の効果は応募数だけでなく、選考に進んだ人数と社内の対応時間も含めて確認します。
募集を始める前に応募後の流れを確かめる
応募を集める方法を決めたら、実際に応募した人がどのような案内を受けるか確認します。応募フォームの入力項目、返信の文面、面接日時の調整方法、問い合わせ先がつながっているかを点検してください。外国語の募集文を用意しても、その言語の問い合わせにどう対応するか決まっていなければ、途中で連絡が止まる可能性があります。対応できる言語と範囲を正確に示し、応募者に過度な期待を持たせないようにします。
📌 まとめ
この記事のまとめ:要点3つ
- ハローワークは「無料で使える公的機関」。コスト最優先なら有力ですが、外国人への届きにくさと自社対応の手間が課題です。
- エージェントは「マッチング率・ビザ確認・手間」をお金で買う仕組み。手数料は高くても、空席期間の損失や不法就労リスクを減らせます。
- 判断は5項目(費用・スピード・マッチング率・ビザ確認・手間)で。緊急度・社内の知識量・トータルコストの3基準にあてはめれば答えが出ます。
無料か有料かで悩むより、まず自社の優先順位をはっきりさせること。それが遠回りに見えて一番の近道です。「うちはどっちが向いている?」と迷ったら、判断材料を整理するところからでも構いません。エムティックは派遣・紹介・登録支援を1社で完結できるので、状況に合わせた採用方法を一緒に選べます。まずは話だけでも、お気軽にご相談ください。
外国人採用・人材活用のご相談
自社に合う採用方法を、
条件の整理から相談しませんか。
派遣・人材紹介・特定技能の支援について、必要な人材と受け入れ体制を整理しましょう。採用方法が決まっていない段階でも、現在のお困りごとをお知らせください。
- 必要な人数・開始時期を相談したい
- 費用や対応範囲を確認したい
- 受け入れ準備を整理したい
お問い合わせの際は「業務内容・勤務地・人数・希望時期」をお知らせいただくと、確認がスムーズです。

